情報確認日:2026年10月14日
親が寝たきりなどで自宅の浴槽に入れない場合は、看護職員・介護職員が持参した浴槽で入浴を支援する「訪問入浴介護」を利用できます。介護保険では要介護1〜5が対象で、要支援1・2には一定条件の介護予防訪問入浴があります。ケアマネ等へ相談し、体調と住まいの下見、主治医との確認を経て利用計画を作ります。
持参する浴槽で入浴する。家の浴室に入る介助とは違う
訪問入浴は、事業所が浴槽等を持参して自宅で入浴介護を行うサービスです。家の浴槽へ移ることが難しい人や、自宅の浴室では安全な介助が難しい人に、どの方法なら入浴できるかを検討します。
ヘルパーが自宅の浴槽を使って介助する訪問介護、通所先の浴室で入浴するデイサービス等とは方法が違います。親が外出できるか、移動で疲れるか、自宅での介助量はどれくらいかをケアマネに伝えます。厚生労働省の訪問入浴介護
看護職員がいることも、このサービスの大事な特徴です。ただし、訪問入浴を契約すれば、あらゆる医療処置や急変時の診療まで提供されるわけではありません。持病・皮膚状態・医療機器等に関する配慮は、事業所と主治医で確認します。
要支援の人には、家の浴槽やほかの入浴手段の条件もある
要介護の人は居宅サービスとして検討します。要支援1・2の介護予防訪問入浴は、居宅で生活する人を対象に、期間を限定して行うもので、厚生労働省令で定める条件に限られます。家の設備やほかの施設での入浴が難しい事情などを、地域包括支援センター等へ相談します。
要介護認定がまだない場合は、まず認定申請と現在の清潔保持の支援を相談します。保険の認定前に使うサービスの費用や、認定後の精算は別途確認が必要です。厚生労働省の居宅・介護予防サービス解説
主治医には、入浴の可否、体調が悪いときの基準、医療機器や創傷などの注意点を確認します。家族がインターネットの一般的な体温・血圧の数字だけで、入浴できるかを決めないようにします。
事業所の下見では、浴槽を置く場所と移動方法を確認
持参浴槽を置く空間、玄関・廊下・階段の通路、ベッドから浴槽への移動、給排水・電源の使い方などを事業所が確認します。集合住宅や2階の部屋では、搬入・排水・駐車に条件があるので、現地で相談します。
家族は間取りと親の普段いる場所、段差、近くの水回り、集合住宅の管理上のルールを伝えます。「浴槽が置ければ使える」と決めず、職員が介助する動線と親の移動負担まで見てもらいます。
部屋の養生、どの水栓を使うか、タオル・着替え・洗浄用品の持参範囲を確認します。サービス前に家族が大きな家具を動かしたり、親を無理に抱えて移動させたりせず、下見で決めた手順を使います。
準備は、家族が用意する物と事業所が持参する物に分ける
| 確認する内容 | 家族が伝える・用意すること |
|---|---|
| 身体の状態 | 持病、皮膚、医療機器、普段の体調、医師の注意 |
| 入浴時の希望 | 湯温、洗い方、疲れやすさ、着替え等の好み |
| 家の環境 | 浴槽位置、動線、水回り、駐車・搬入条件 |
| 当日の連絡 | 中止連絡、家族不在、急変・受診時の連絡先 |
着替え、紙おむつ等をどこに置くか、入浴後の保湿や処置を誰が担うかを決めます。タオル等を事業所が用意するかは契約により確認し、全部家族が買い足す前に必要一覧を受け取ります。
親が意思を伝えにくい場合も、普段の反応、嫌がる姿勢、痛みが出る動作を家族から共有します。入浴前後の表情や疲れ方を見て、事業所と次回の方法を調整します。
費用は1回単位。地域・加算・体調によるサービス変更を確認
介護保険の自己負担は原則1割で、所得によって2割・3割です。厚生労働省の公表表にある全身入浴の1割負担例は、要支援1・2が1回856円、要介護1〜5が1回1,266円です。地域の単価や加算等で実際の請求額は変わります。
訪問回数を決めたら、基本費用、加算、実施地域外の交通費、希望した特別な浴槽水等の追加費用を含めて見積りをもらいます。保険の支給限度額との関係は、ほかのサービスもまとめてケアマネ等に確認します。
全身入浴が難しく清拭・部分浴へ変わった場合の費用、直前の取消し、中止時の扱いも聞きます。サービス内容が変わっても同じ料金なのかを、利用後ではなく契約時に確認します。厚生労働省の事業所情報・費用の読み方
当日の体調が悪ければ、入浴を優先せず事業所・医師へ連絡する
発熱、いつもと違う息苦しさ、強い疲れなど、普段と違う様子は訪問前に事業所へ伝えます。看護職員が当日の状態を確認し、主治医の指示等も踏まえて全身入浴、方法変更、中止を判断します。
家族は、「今日は予約したから」と無理に入浴させず、何がいつから違うかを具体的に伝えます。意識がおかしい、呼吸が苦しいなど急を要する状態なら、入浴の確認を待たず必要な救急受診につなげます。
清拭等へ切り替える場合は、できる範囲と本人の負担を事業所に確認します。自分で判断できない薬・機器の取り外しや、痛みのある部位への処置は、主治医・看護職員の確認なしに行いません。
契約先を選ぶときは、曜日・看護体制・取消しを一緒に見る
同じ訪問入浴でも、通常の提供地域、利用できる曜日・時間帯、看護職員の体制、医療機関との連携、取消費用が違います。公表システムの情報で比較し、親の体調・家の条件で受け入れ可能かを面談で確認します。
家族が同席できない日は対応できるか、鍵をどう扱うか、サービス後の報告方法も確認します。使い始めた後は、皮膚や疲れ、入浴後の睡眠・食事の様子などを事業所に伝え、頻度や方法を見直します。自宅での入浴が難しい理由を具体的に相談すると、訪問入浴・訪問介護・通所入浴の中から、親の負担に合う方法を選びやすくなります。
参照資料
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
