情報確認日:2026年10月15日
主治医や訪問看護師と在宅での看取りを取り決めている親の呼吸が止まったように見えるときは、事前に決めた医療側の連絡先へ連絡し、指示を受けます。突然の窒息・転倒など、取り決めていた経過とは違う急変や、看取りの場面か判断できない緊急時は119番です。家族だけで死亡や蘇生の要否を決めません。
この記事の対象は、医療チームと準備した在宅看取り
「高齢だから」「延命を望まないと言っていたから」という理由だけで、呼吸がない人への救急対応を控える話ではありません。病状と本人の希望を医療側と共有し、自宅での看取りを選び、急変時の連絡方法まで決めている場合の準備です。
東京消防庁は、人生会議で本人の心肺蘇生を望まない意思が共有されている場合でも、救急隊がかかりつけ医へ確認する仕組みを示しています。本人が想定した症状と現在の症状が一致することなどが条件で、家族の希望だけで処置が決まるわけではありません。東京消防庁の対応要件
地域の救急隊の運用や医療側の体制は異なります。元気なときの意思表示の記録だけを頼りにせず、現在の主治医へ「今の病状で、夜中に呼吸が変わったら誰へ連絡するか」を確認してください。
夜間・休日の電話番号と、つながらない場合を先に決める
次の項目を医療側と確認し、家にいる人・別居家族・交代で付き添う人が同じ内容を見られる場所へ置きます。これは連絡メモの例です。
| 確認すること | メモに残す内容 |
|---|---|
| 最初の連絡先 | 訪問診療・訪問看護の名称と電話番号 |
| 夜間・休日 | 通常の外来番号とは別の連絡先、受付方法 |
| 不通・折り返し待ち | 次にかける番号と、待てない症状への対応 |
| 医療者に伝える情報 | 名前・住所・病名・現在の様子・観察した時刻 |
| 来訪時の準備 | 玄関の開け方、付き添う人、診療記録の場所 |
訪問看護へ先に連絡する契約なのか、医師へ直接かけるのかも確認します。「電話を持っている人しか番号を知らない」という状態を避け、紙でも残すと交代時に渡せます。
異変に気付いたら、様子を具体的に伝えて指示を受ける
取り決めた連絡先へ電話し、在宅看取り中の患者であること、いつからどのように変わったかを伝えます。「呼吸が止まったように見える」「声をかけても反応がない」など、見たことをそのまま説明してください。
家族が死亡時刻や死因を決めて伝える必要はありません。最後に普段どおり話した時刻、変化に気付いた時刻を分けて控え、医師・看護師から求められた確認を行います。医療機器や薬の変更も、受けている指示に従います。
電話の指示は、可能なら別の家族にも一緒に聞いてもらい、次の連絡や医師の来訪について復唱します。葬儀社への依頼や親族への連絡に先立ち、まず医療側への連絡と必要な対応を確かめます。
窒息や転倒などの急変は、看取りの予定と一緒にしない
食べ物が詰まった、浴槽で倒れた、転落したなど、予期していた病気の経過とは異なる緊急事態は119番へつなぎます。判断に迷う緊急時も、訪問の予約時間まで待つのではなく救急要請し、通信指令員の指示に従ってください。
救急隊には、本人の希望を記録した書類の有無、主治医・訪問看護の連絡先、今起きたことを伝えます。東京消防庁の例でも、通常の活動から情報を確認し、医師へ連絡した上で条件を満たす場合に引き継ぐ流れです。「書類を見せれば必ず搬送しない」とは考えないでください。
最後の診察から24時間を過ぎても、一律に警察扱いにはならない
死亡診断書を交付できるかは、医師が診療情報や死亡後の診察等に基づいて判断します。厚生労働省は、最終診察から24時間以上たっていても、改めて診察し、診療していた傷病に関連する死亡と認められる場合には交付できると説明しています。死亡診断書のFAQ・問4〜6
一方、死体に異状が認められる場合の警察への届出は別の判断です。「自宅で亡くなったら必ず警察」「24時間以内なら確認が不要」といった理解で家族が手続きを決めないようにします。医師法20条の運用通知
診断書の受け取り方法や文書料、夜間の往診等にかかる費用は、事前に医療機関へ確認できます。実際にその時を迎えたら、すべてを一度に済ませようとせず、まず決めておいた連絡先へ電話するところから進めてください。
参照資料
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
