情報確認日:2026年10月14日
親が一人でも家族の付き添いがあっても通院しにくくなったら、かかりつけ医や病院の相談室に訪問診療の開始を相談できます。医師が通院困難と在宅療養の必要性を判断し、本人の希望も踏まえて定期的な診療計画を立てます。介護認定の申請だけで医師の訪問が始まるわけではなく、受入先・診療情報・費用・急変時の連絡方法の調整が必要です。
まだかかりつけ医がいない場合や、訪問できる医師が見つからない場合は、地域の在宅医療相談窓口や地域包括支援センターへ相談します。家族は「病名」だけでなく、なぜ通院が難しいかを具体的に伝えると話が進みます。
訪問診療と往診は、来てもらう目的が違う
訪問診療は、医師が診療計画に沿って定期的に自宅等へ来る医療です。往診は、急な体調変化などのときに、患者や家族の求めに応じて臨時に来る診療です。看護師が来る訪問看護とも役割が異なります。
| サービス | 主な役割 |
|---|---|
| 訪問診療 | 医師が定期的に診察し、治療・健康管理を行う |
| 往診 | 急変時などに医師が臨時に診察する |
| 訪問看護 | 医師と連携して、看護師等が処置や療養生活を支援する |
訪問診療を契約した医療機関が、どんな場合でも24時間すぐ来られるとは限りません。夜間は電話相談、往診、救急病院の受診など、状況と体制に応じて対応します。開始前に「定期訪問」と「急変時」の体制を別々に聞きます。瀬戸内市の在宅療養案内でも、それぞれの違いと相談先を説明しています。
本人の希望と、通院が難しい状況を伝える
家族が遠方にいる、送迎の都合が悪いという事情だけでは、保険での訪問診療の対象かを決められません。親の歩行・車いすの状況、外出時の介助、認知機能や体調、医療機器の使用等を医師へ伝え、通院困難の判断を受けます。
本人が自宅での診療を希望するか、誰に説明を聞いてほしいかも確認します。家族だけで転医を決める前に、親の意思を聞き、理解しにくい部分は医師から分かりやすく説明してもらいます。
入院中なら主治医・退院支援担当・医療ソーシャルワーカーへ相談します。通院中なら現在の医院へ、介護サービス利用中ならケアマネジャーにも伝えます。医療と介護を同時に調整すると、薬の受け取りや訪問看護等が途切れにくくなります。
開始までの手順と、準備する情報
- 現在の主治医に、通院が難しくなった事情と訪問診療の希望を伝えます。
- 主治医が訪問できるか、別の医療機関へ紹介が必要かを確認します。
- 候補の医療機関へ住所・病状・必要な処置を伝え、訪問区域と受入れを確認します。
- 診療情報提供書等を準備し、初回面談、本人への説明、費用の確認を行います。
- 初回訪問日、定期訪問の予定、薬と急変時の対応を決めます。
医療機関に尋ねる準備資料は、診療情報提供書、お薬手帳、最近の検査や退院時の資料、保険資格・負担割合が分かるもの、医療費助成の受給者証、介護保険の情報などです。すべての書類が全国共通で必須というわけではないため、受入先の指示を確認します。
家族の連絡先、訪問時に玄関を開ける人、本人が一人になる時間、鍵の扱いも伝えます。酸素・経管栄養等がある場合、機器の供給者や訪問看護の連絡先も整理します。三郷市の訪問診療案内は、主治医からの紹介と診療情報を使った開始の流れを示しています。
費用は、月の管理料と訪問ごとの料金を確認する
費用は、訪問回数だけで決まりません。医療保険の負担割合に加え、在宅での総合的な管理、訪問診療、検査、注射、医療機器等の料金が関わります。臨時の往診や電話対応、薬代が加わる場合もあります。
要介護者への居宅療養管理指導など、介護保険で算定する費用があるかも聞きます。「介護保険を利用しているから診察も介護費の中に入る」という計算にはしません。
初回の説明では、通常の月に見込む本人負担と、追加になる項目を分けてもらいます。交通費や文書料などの保険外費用、薬局への支払い、口座振替の開始時期も確認します。2026年の診療内容に対応する見積りを医療機関から受け取り、古い自治体冊子の月額をそのまま使わないでください。
請求が予想と違う場合は、明細を見て管理料・診療・検査・保険外費用のどの項目かを確認します。医療費の負担軽減制度を利用中なら、その受給者証等を提示し、保険者にも必要な手続きを尋ねます。
夜間・急変・入院が必要なときの連絡を決める
初回訪問までの期間、薬が切れそうなとき、親の体調が変わったときの連絡先を決めておきます。訪問診療の開始待ちという理由で、現在の必要な受診を延期しないでください。
開始後は、どの症状で診療所へ電話するか、休日・夜間の連絡先、救急受診や入院が必要なときの連携先を医師に聞きます。家族が別の場所に住む場合、診察後の説明を誰へどの方法で伝えるかも、本人の希望と同意に沿って決めます。
自宅で難しい検査や治療は、病院で行う場合があります。訪問診療を使うことと、病院の専門外来を必要に応じて使うことは両立し得ます。主治医同士で、処方・検査・緊急時の役割を整理してもらいます。
医師が見つからない場合の相談窓口
地域の在宅医療・介護連携相談窓口では、訪問できる医療機関や関係職種の調整について相談できます。例えば横浜市は全区に在宅医療連携拠点を整備し、平日9〜17時に相談等を行っています。住所の区の連絡先は市の公式一覧で確認できます。
本人の住所、通院困難の理由、現在の主治医、必要な処置、希望する開始時期を短くまとめて連絡します。受入れが決まらない場合も、今の医療を続ける方法と、相談先からの次の連絡時期まで確認しておくと、家族だけで探し続ける負担を減らせます。
参照した公式資料
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
