本文へ移動

親の介護ベッドの隙間を点検する|首・手足の挟込みとレンタル業者への相談

情報確認日:2026年10月15日

介護ベッドの柵や手すり、マットレスとの隙間は、首・手足を挟む事故につながります。親の体格や動作に合わせ、レンタル事業者の福祉用具専門相談員やメーカーに適合点検を依頼し、対応するスペーサー・保護カバー等で対策してください。JIS適合品でも事故は起こり得るため、電動操作前の手足の位置確認も必要です。

今、挟まっている場合は点検より救助を優先

首を挟んでいる、意識がない、呼吸がおかしいなどの場合は、すぐ119番で救急対応につなげます。製品の説明書探しや業者の訪問を待たないでください。救助の方法は通信指令員等の指示に従います。

以下は、事故が起きる前や危険に気付いた段階で、家族が専門職へ相談するための点検手順です。危ない動作を再現して、親の頭や腕を隙間に入れて試すことはしないでください。

柵があるから安全、と考えない

消費者庁は、手すり等の間、手すりとベッド、手すりとマットレス、ベッドと床の間などで挟まる事故を注意喚起しています。ベッドと手すりの組合せによって、危険な隙間ができる場合があります。消費者庁・介護ベッドの注意

2026年9月のNITEの公表では、2016〜2025年に通知された65歳以上の人の介護ベッドの事故は43件で、うち隙間に挟まる事故が23件でした。これはNITEに通知された情報で、国内のすべての事故や、利用者の事故発生率を示す数字ではありません。NITE発表資料・3頁

「親はまだ自分で動ける」「レンタルしたばかり」という事情だけで危険がなくなるわけではありません。ベッドの外の物を取る、体勢を崩す、手足を出したまま電動操作するといった場面も考えます。

相談前に、製品名と普段の動きを記録する

レンタルなら契約中の事業者、購入品なら販売店・メーカーに連絡します。ケアマネジャーにも、親の動作や身体状況に合わなくなったことを共有してください。

家族は次の情報をそろえると相談しやすくなります。

  • ベッド本体、柵・手すり、マットレスのメーカー名と型番
  • レンタルか購入か、設置・交換した時期
  • 親が寝返りや立ち上がりで困る場面、手足が出る位置
  • 背上げ時など、隙間が変わって見える場面
  • 既存のカバーや部品の外れ・破損、手元スイッチの置き場所

写真を撮る場合も、親に危険な姿勢を取らせず、通常の安全な状態で撮ります。型番表示が見えないときは、重いベッドを家族だけで動かさず、事業者に確認を依頼してください。

専門相談員に、組合せと隙間を見てもらう

確認する場所 専門職に相談する内容
柵・手すり同士、頭側・足側ボードとの間 頭や首が入り込むおそれ、対応部品の有無
柵・手すりとマットレスの間 マットレスの適合やずれ、身体の沈み込みを含めた状態
ベッドの下や床との間 昇降時に本人・介助者の手足が入らない使い方
電動で姿勢を変えた状態 背上げ等で新たに隙間や挟む場所が生じないか

NITEはJIS規格に適合した製品の使用と、スペーサー・保護カバーなどによる対策を示しています。古い製品を使っている場合は、製造時期や規格への対応状況も伝えてください。

ただし、JISに適合していても、親の体格や身体機能、使い方によって挟まるおそれがあります。数字で隙間を測っただけで安全を判定せず、実際の組合せと動作を専門職に見てもらいます。NITE発表資料・7頁

保護具を取り付ける場合は、その製品に合う種類、固定方法、ずれたときの直し方を説明してもらいます。家族が別製品の柵を付けたり、取扱説明書にない物を固定したりする前に、メーカー等へ適合を確認してください。

操作する人全員で、手足の位置を確認する

消費者庁は、手元スイッチを安全な場所に置き、利用者の手足の位置を確認してからベッドを動かすよう呼び掛けています。家族、訪問介護員など、操作する人が同じ使い方を共有してください。

介助前には周囲を整理し、本人の腕や脚、介助者の手足が可動部分にないかを見ます。背上げ・高さ調整の機能や停止方法、誤操作を防ぐ設定の有無は、説明書と業者の実演で確かめます。機種によって異なるため、別の家で使った操作方法をそのまま当てはめないようにします。

ベッドの外の物を取ろうとして体を伸ばすなら、必要な物の置き場所や介助の呼び方も見直します。転落が心配という理由で、家族が自己流に周囲を囲ってしまう前に、本人の動作と安全な配置を専門職へ相談してください。

部品を付けた後も、点検と費用を確認する

対策後は、部品が固定されているか、親が普段の動作をしやすいか、家族が説明を理解したかを、専門相談員等と確認します。故障・外れ・違和感があれば危険な使い方を中止し、修理・交換と当面の介助方法を相談してください。

レンタルでは、対応品の交換や追加部品、訪問調整の費用が契約に含まれるかを聞きます。購入品の部品代・出張費も別途確認し、保険で必ず全額まかなえるとは考えないでください。

退院、体重や筋力の変化、マットレスや柵の交換時には再点検を依頼します。親本人と介助する人の状態が変われば、以前は使えていた組合せでも見直しが必要です。事業者とメーカーの連絡先、夜間・休日の故障時の連絡方法を家族で共有しておきましょう。

参照資料

あわせて読みたい記事

執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT

ほかの記事を探す
ホームで目的から探す →
タイトルとURLをコピーしました