親の運転免許の自主返納は、本人が運転をやめる意思を確かめ、返納後の通院・買い物の交通手段を決めてから進めます。申請方法は、親の住所地の都道府県警察へ問い合わせてください。
家族が代理申請する場合は、本人の意思確認と、その地域の代理申請の条件に沿った書類が必要です。この記事は、有効な免許を本人の意思で全部返納したい方と、その家族向けです。
情報確認日:2026年10月5日。窓口、様式、受付方法は手続きをする地域・機関の最新案内を確認してください。
手続きの前に用意するもの
- 運転免許証の有効期限、現在の住所、マイナ免許証の保有状況
- 通院先・買い物先と、返納後に使える交通手段のメモ
- 代理申請なら本人が来庁できない理由、家族の本人確認書類、警察指定の委任状等
- 運転経歴証明書を希望する場合の写真・手数料など、申請先から案内されたもの
1. 本人の希望と運転をやめた後の予定を確認する
親と「運転をやめるか」「その後どのように暮らすか」を一緒に話してください。次回の通院、食料品の買い物、銀行への外出について、利用する交通手段と支払う人を書き出してください。バス停まで歩けるか、雨の日に乗れるかも試すと、予定を具体化できます。
自主返納は本人の意思による免許の取消しです。認知機能や運転に不安があり、本人の意思確認が難しい場合は、書類を作る前に警察の安全運転相談窓口へ相談してください。全国共通の相談番号は#8080です。警察庁の安全運転相談案内で地域の窓口を確認できます。
ここまでの完了目安:本人の意向と、少なくとも次の通院・買い物の移動方法が確認できた。
2. 免許の期限・住所・保有するカードを調べる
自主返納は原則として有効期間内の免許について行います。すでに期限切れなら、運転経歴証明書の申請など別の手続きになります。免許停止中や行政処分の対象など、申請できない場合もあります。
親が持っているのは、従来の免許証だけ、マイナ免許証だけ、両方のどれかを確認してください。神奈川県警察の案内では、両方保有する人は両方を持参します。住所変更や紛失があると受付場所・必要書類が変わるため、予約前に伝えてください。
神奈川県警察の申請取消し案内は一地域の例です。申請は、親の住所地の都道府県警察の案内に沿って進めてください。
ここまでの完了目安:免許の状態とカードの保有状況を、窓口に説明できる。
3. 本人申請か代理申請かを窓口で確かめる
本人が行ける場合と、家族が代理する場合で、用意する書類が変わります。都道府県警察の免許センター等へ、受付場所、予約の要否、本人が行けない場合の申請方法を聞いてください。警察署で受け付けても、運転経歴証明書は後日交付になる場合があります。
神奈川県では、本人の来庁が困難な場合に家族等の代理申請を受け付け、委任状等で意思確認を行います。代理人の範囲、代筆の可否、必要書式は地域ごとに確認してください。
「親は〇県在住で、免許は〇月〇日まで有効です。本人は全部返納を希望していますが、足が不自由で来庁できません。子が代理申請できますか。必要書式、本人の意思確認方法、写真と手数料を教えてください」
ここまでの完了目安:申請者・窓口・日時・必要書類が確定した。
4. 運転経歴証明書を申し込むか決めて書類をそろえる
運転経歴証明書は返納後の本人確認に使える書類です。警察庁は、自主返納後または失効後、一定の条件のもとで5年以内に申請できると案内しています。証明書を希望する場合は、返納と同時に申し込めるかを窓口へ聞いてください。
マイナンバーカードに運転経歴情報を記録する方法もあるため、希望する形式と受取方法を窓口へ確認してください。利用したい金融機関や自治体の優待制度が、どの書類に対応するかも調べてください。
返納だけなら通常は無料です。運転経歴証明書等を申し込む場合は、手数料がかかります。写真の持参が必要か、代理で受け取れるか、支払い方法は何かを窓口へ聞いてください。
ここまでの完了目安:返納と証明書の希望が決まり、申請用の書類がそろった。
5. 申請し、取消し後は運転せず帰宅する
本人または案内された代理人が、窓口で全部返納を申し込みます。希望する場合は、運転経歴証明書等も申請してください。取消し後は、その日の帰宅時から運転できません。親が運転して来た車を誰が持ち帰るかまで、出発前に決めてください。
受け取った通知や控えを確認し、証明書が後日交付なら受取日・場所を控えてください。
自主返納すると免許は取り消されます。再び運転するには、免許の再取得が必要です。運転経歴証明書は本人確認のための書類で、運転資格はありません。
ここまでの完了目安:返納手続きが済み、証明書の受取方法と帰宅手段を確認した。
6. 証明書を受け取り、移動と本人確認の方法を切り替える
受け取った運転経歴証明書等で、親の氏名・住所が正しいかを確認してください。地域の交通割引や返納支援は、申請期限、年齢、居住要件がそれぞれ違います。利用したい支援について、市区町村の高齢者担当窓口へ、別に申請が必要かを聞いてください。
車を残すか、売るか、保険をどうするかは免許返納とは別の手続きです。車の所有者や保険の契約者などを確かめてから進めてください。まずは決めた交通手段で通院・買い物が実際にできたかを確かめ、不便が残る場合は地域包括支援センターへ相談しましょう。
ここまでの完了目安:証明書の受取と移動手段の切替が済み、本人が次の外出を予定できる。
家族だけで返納を決められない場合
親が反対している、意思を確認できない、運転の危険が差し迫っている場合は、家族が具体的な運転状況を安全運転相談窓口へ伝えてください。自主返納には本人の意思が必要です。家族だけの判断で書類を無断提出せず、窓口と対応を相談しましょう。
一部の免許種別だけを返納する場合は、全部返納と手続きが異なります。希望する免許種別を窓口へ伝え、該当する申請方法を確認してください。

