このページでできること:親が亡くなった後の電気・ガス・水道について、契約先を探し、使う期間を決め、名義変更または停止と最終請求まで進める順序を確認できます。
電気・ガス・水道の3契約は、片付け・設備管理・家族の暮らしに必要な期間に合わせて、止める日をそれぞれ決めます。家が空くという理由だけで、同じ日にすべて止める必要はありません。
親が存命で入院・施設入所した場合は、死亡後の承継とは別の扱いです。本人の意思と契約先の代理手続きを確認し、施設入所後の家の管理から読んでください。
6つの順序は、当サイトが公式案内を踏まえて組んだ進め方です。書類・受付日程・債務の扱いは契約先ごとに確認します。
ステップ1|家を使う人と、手続きする人を確認する
最初に、「家族が住み続ける」「片付けや点検の間だけ使う」「当面使う予定がない」のどれかを、契約ごとにメモします。まだ決まらない場合は「保留」と書き、先に停止を申し込まないでください。
窓口へ、契約者の死亡、本人との関係、今後使う人を伝えてください。連絡担当と新しい契約者は、同じとは限りません。連絡する家族の本人確認書類や、代理で申し込むための書類が必要かも聞きます。
最初に「使い続けるか・止めるか」を決める
| 家の状況 | 基本の手続き | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 同居家族が住み続ける | 名義・支払方法変更 | 未払い料金の引継ぎ |
| 別の家族が住む | 旧契約終了・新規契約を検討 | 開始日と契約プラン |
| 片付け後に空き家 | 必要期間だけ継続後に停止 | 冷蔵庫、照明、給湯 |
| 売却・賃貸予定 | 引渡日と停止日を調整 | 仲介会社・買主との分担 |
| 長期保有する空き家 | 設備ごとに継続・停止を判断 | 凍結、漏水、防犯、換気 |
死亡直後の手続きをまとめる場合は、親が亡くなったときの手続き期限一覧に、電気・ガス・水道の契約先と連絡日を追加します。実家を空ける予定なら、親の家が空き家になるときの手続きも併せて確認してください。
ここまでできたら:電気・ガス・水道それぞれについて、使う人・使う目的・窓口へ連絡する人を書けた。未定の項目は保留にできた。
ステップ2|請求書と契約番号を一か所にそろえる
用意するもの:手元にある検針票や請求書、請求メール、契約書、確認する権限のある支払明細、書き留めるメモ。新しい口座やカードをいきなり登録せず、先に契約の扱いを確認します。
電気・ガス・水道ごとに1枚ずつメモを作ってください。不明な番号は空欄のままで構いません。住所と旧契約者名を窓口に伝え、契約の特定方法を聞きます。本人確認のため、追加情報を求められる場合があります。
請求書から契約先とお客さま番号を探す
実際の請求元は、紙の検針票、請求メール、通帳、クレジットカード明細で確認してください。メーターや設備の会社名だけで判断することは避けます。電気やガスは自由化後、地域の旧一般電気事業者・都市ガス会社とは別の小売会社と契約していることがあります。
- 契約者名と使用場所の住所
- お客さま番号・契約番号・供給地点特定番号
- 現在の料金プランと支払方法
- 最後に確認できる請求月と金額
- 電気・ガスのセット契約や取次契約
- 水道の自治体・水道事業者名
請求書が見つからない場合は、口座やカードの明細に記載された収納企業名を控えます。亡くなった親のカード手続きは、クレジットカードの解約・残債・継続課金で整理できます。
連絡前に必要な情報をまとめる
| 情報・書類 | 使う場面 | 確認点 |
|---|---|---|
| お客さま番号・契約番号 | 契約の特定 | 検針票・請求書で確認 |
| 使用場所の住所 | メーターの特定 | 建物名・部屋番号まで |
| 契約者の氏名・死亡日 | 死亡の申告 | 書類提出の要否を確認 |
| 手続きする人の情報 | 連絡・本人確認 | 続柄を聞かれる場合あり |
| 停止日・開始日 | 供給日程の調整 | 片付け・引渡日と合わせる |
| 最終料金の請求先 | 精算 | 郵送先と支払方法 |
| メーターの場所 | 閉栓・検針 | 立会いの要否 |
戸籍や死亡診断書を用意する前に、契約先へ必要書類を聞いてください。電話で受け付ける会社も、契約内容や申出人に応じて確認書類を求める会社もあります。必要な範囲だけ用意しましょう。
セット契約・取次契約を見落とさない
請求書に複数のサービスが載っている場合は、それぞれを続けるか止めるか確認してください。電気とガス、携帯電話と電気、インターネットとガスなどのセット契約は、一つを変更すると割引や請求方法が変わることがあります。
携帯会社や代理店を通じた取次契約は、地域の電力・ガス会社ではなく取次元が窓口になる場合があります。親の携帯電話も同時に整理するなら、携帯電話の解約・名義変更・データ保存を参照してください。
太陽光発電の売電契約は電気の使用停止前に確認する
太陽光発電設備がある家では、家庭が電気を買う契約と、余剰電力を売る契約を分けて確認してください。検針票、通帳の入金、契約書から、売電先、契約番号、振込先を控えます。家と設備を相続する人が未定なら、電気の使用停止だけを先に申し込まず、売電契約の名義・振込先変更も同時に相談しましょう。
東京電力エナジーパートナーの使用停止に関する案内では、同社との太陽光発電設備などの売電契約がある場合、電気の使用停止日と同日に売電契約も解約されます。電気を止めても発電設備と売電を残したい場合は、使用停止を申し込む前に、買う側と売る側の両方について死亡後の名義変更方法を確認してください。ほかの電力会社では取扱いが異なります。
ここまでできたら:3契約の請求元と使用場所を整理し、不明な番号・セット契約・売電契約も「窓口で聞くこと」に残せた。
ステップ3|片付け日と設備から、最後に使う日を決める
すること:カレンダーに片付け・清掃・退去立会い・引渡し・次回の見回りを入れます。その日に電気・ガス・水道のどれが必要かを書き、最後に必要な日の候補を決めます。
例えば、帰省2日目に清掃をするなら、その途中で水道や照明が使えなくなる日程は避けます。ただし、「必ず帰省の翌日に止める」とは決めません。給湯器や防犯設備、継続管理の必要があれば、設備業者と契約先に相談して残す期間を考えます。
実家の電気・水道を止める前に、現地で確認すること
遠方から停止を申し込む前に、次の帰省で「まだ使う作業」と「電源や水が必要な設備」を確かめてください。片付け日と停止日を先に同じ日に決めることは避け、作業後の確認時間も取りましょう。
- 片付けと滞在:照明、掃除機、トイレ、清掃、冷蔵庫の中身を最後に使う日。
- 設備:給湯器の凍結防止、ポンプ、電動シャッター、防犯機器などの電源と説明書。
- 次の訪問:管理担当が通水や清掃をするか、その際に電気や水を使うか。
- 契約:実際の契約先、停止・再開の受付日程、最終料金の請求先。
国土交通省の管理受託ガイドラインは、電気・水道を使える状態に保つか止めるかは、物件の状況によるとしています。契約を残す場合は、料金と漏電・漏水のリスクもあります。設備に何が必要か分からなければ、管理担当や設備業者へ確認してください。ブレーカーや元栓を自己判断で操作することは避けます。
東京都水道局の案内では、中止届がないと使っていなくても基本料金がかかり、清掃等で一時的に使う場合も開始・中止の連絡が必要です。これは東京都水道局の例です。実家の水道事業者で方法、受付日程、再開条件を調べてください。
親が存命で施設に入所した家は、死亡後の承継手続きとは別に、本人が契約者のままか、家族が何を頼まれているかを契約先へ伝えます。死亡後の名義変更・精算は、ステップ4と5で確認します。
停止前の確認項目と帰省への組込み方は、当サイトの段取りの提案です。確認日:2026年10月5日。
空き家でも電気・水道をすぐ止めない場合がある
遺品整理や清掃には、照明、掃除機、エアコン、水道が必要です。冷蔵庫の中身を処分する前に電気を止めると、食品が傷み、清掃の負担が増えます。電動シャッター、給湯器、警報器、排水ポンプなどが電源を使う家もあります。
片付け日、訪問予定、売却・賃貸の予定をカレンダーに入れ、契約を見直す日を決めてください。誰も使わない期間が長くても、契約を残すと基本料金や使用量に応じた料金が続きます。「何となく残す」ことは避けましょう。
停止日はガス・電気・水道ごとに決める
| 設備 | 止める時期の目安 | 残す理由 |
|---|---|---|
| ガス | 調理・給湯が不要になった後 | 清掃時の給湯 |
| 電気 | 冷蔵庫・照明・清掃が不要になった後 | 防犯設備、凍結防止、換気 |
| 水道 | 清掃・トイレ・庭管理が終わった後 | 清掃、通水、庭の水やり |
停止日は、使う作業と家の設備に合わせて、各契約ごとに決めてください。この表は停止する順番を指定するものではありません。電気を止めると給湯器の凍結防止機能が動かなくなることがあり、水道を止めても宅内配管に水が残ります。寒冷地や長期不在では、管理会社、水道事業者、設備業者へ水抜き方法を確認します。
設備の凍結・漏水・通電状態を確認する
ブレーカーを落とす前に、給湯器、暖房、排水ポンプ、浄化槽、警報器、防犯設備の説明書を確認してください。寒冷地では、給湯器や配管の凍結防止に電気や水抜き作業が必要です。判断できなければ、設備業者へ相談しましょう。
水道を残す間は、定期的にメーターを見て、漏水がないか確認してください。長期不在では、漏水の発見が遅れやすくなります。元栓を閉めるか、管理を依頼するかを、水道事業者や管理会社と相談しましょう。
賃貸住宅・マンションは管理会社にも連絡する
賃貸住宅では、電気・ガス・水道とは別に、賃貸借契約の解約、退去立会い、鍵の返却が必要です。水道料金が管理費に含まれている建物や、給湯・暖房が一括契約になっている物件もあります。
マンションでは、オートロック内のメーターへ作業員が入るため、管理会社の協力が必要な場合があります。供給会社へ連絡する前に、管理規約、管理費明細、賃貸借契約書を確認してください。
ここまでできたら:停止日の候補と、残す設備・再開の予定を書けた。設備が分からない項目は、自己判断で操作せず相談先を決めた。
ステップ4|名義変更で引き継ぐものを確認する
使い続ける場合は、契約先へ「名義変更」と「旧契約を終えて新しく契約する」の扱いを聞いてください。現在の請求、未払い、料金プラン、割引、解約条件がどうなるかを確かめます。二つを同じ手続きとして進めることは避けます。
ここで止まって相談する場合:相続放棄を考えている、未払い額が分からない、誰が契約を引き継ぐか合意していない場合。死亡の連絡や安全の確認を行うことと、債務を引き継ぐ約束は分けて考えます。
名義変更と新規契約は同じではない
名義変更は、旧契約の契約期間、料金プラン、未払い料金などの権利義務を新しい契約者が引き継ぐ場合があります。東京ガスの契約者名義変更の案内でも、同居家族への変更で債権債務を引き継ぐ場合と、いったん終了して新規契約にする場合を分けています。
未払い額、預り金、料金プラン、割引、解約金の有無を確認してください。「名前だけ変えればよい」と判断することは避けます。資源エネルギー庁の電気・ガス契約の注意点も、契約期間、料金、解約時の制約や手数料を確かめるよう案内しています。
相続放棄を検討している場合は、故人の未払い料金を引き継ぐと約束する前に、専門家へ相談してください。死亡の連絡や供給の安全確保と、債務を承継する判断は分けて考えます。期限と注意点は、相続放棄の3か月期限と必要書類で確認できます。
ここまでできたら:未払い・請求中の料金・契約条件の扱いを聞き、誰の名義で何を申し込むか決められた。判断できなければ専門家へ相談する項目を残した。
ステップ5|各窓口へ連絡し、受付番号と日程を残す
電気・ガス・水道の3契約のメモを用意し、それぞれの実際の契約先へ連絡してください。電話・Web・アプリのどれを使うかは、契約先の死亡時の案内で確かめます。地域の大手会社のフォームは、契約先を確認してから使いましょう。
窓口で伝える文の例:
契約者が亡くなったため、手続き方法を確認したいです。 使用場所:____ 契約番号:____ 今後は(使い続ける/__日ごろ停止したい/まだ未定)です。 申出人の確認、未払いの扱い、停止・開始日、立会い、 最終請求の送り先について教えてください。
電気は名義変更か契約終了を選ぶ
家族が同じ家で使い続けるなら、契約者名義と支払方法の変更を相談します。東京電力エナジーパートナーの名義変更案内では、契約者死亡による承継を電話で受け付け、名義変更後の人が現在請求中の支払いも引き継ぐとしています。
未払い料金などを引き継がずに契約者を変えたい場合は、旧契約の終了と、新名義での開始方法を確認してください。停止日と開始日の間が空くと、電気が使えなくなる可能性があります。住み続ける家では、同じ日程で調整しましょう。
ガスは閉栓作業と立会いの有無を確認する
東京ガスの契約者が死亡した場合の案内では、今後使用しない場合は使用停止、引き続き使う場合は名義変更を行うよう案内しています。電気とガスをまとめて契約していても、受付方法が同じとは限りません。
停止時に立会いが必要か、ガス会社へ確認してください。屋外のメーターに作業員が入れる場合は、不要なことがあります。オートロック内や屋内にメーターがある場合、現地で料金を精算する場合などは、立会いを求められることがあります。東京ガスのガス・電気の解約案内も、停止希望日と訪問時間帯などを確認事項に挙げています。
水道は自治体・水道事業者へ使用中止を届ける
水道は市区町村や広域の水道事業者が窓口です。東京都水道局の使用開始・中止の手続き案内では、アプリなどから使用中止を申し込めます。地域によって電話、Web、申込書など方法が違います。
家族が使い続ける場合は名義と請求先を変更します。東京都水道局の各種変更手続きのFAQでは、使用者名義や請求書送付先の変更窓口を案内しています。使用量が少なくても、中止手続きをしない間は料金が発生し得るため、空き家にする日程を伝えてください。
申込み後は、「会社名・連絡日・受付番号・変更する名義・停止または開始の日・訪問時間・必要書類」を1行にまとめてください。申込みの受付と、指定日の処理完了は、別々に記録します。
ここまでできたら:電気・ガス・水道ごとに受付結果を残し、立会いが必要な契約は現地担当と日程を共有できた。使い続ける家の供給が途切れないかも確認した。
ステップ6|現地の確認と最終請求を終える
停止・変更の予定日が来たら、受付結果を確認します。現地の確認は事業者や設備業者の指示に沿って行い、危険な設備や分からない元栓・ブレーカーには手を触れないでください。
最終料金の請求先と支払期限を記録する
最終使用日、メーターの指示数、請求予定日、金額、支払期限、受付番号を、契約ごとに記録してください。使用停止日までの料金は、最後の検針や日割り計算などで精算されます。停止手続きの後に、最終請求が届く場合もあります。
請求書の送り先を、手続きした家族の住所へ変更してください。空き家の実家では受け取れないため、郵便物を管理する人も決めます。領収書や精算書は、遺産から支払った費用を確認できるよう保管しましょう。
口座凍結・カード停止の前後で支払方法を確認する
故人名義の銀行口座が凍結されると、公共料金の口座振替ができなくなることがあります。クレジットカードを解約した場合も同じです。契約を継続するなら、新しい契約者名義の口座・カード・払込票へ変更します。
支払いが止まってから対応すると、督促や供給停止につながる可能性があります。銀行口座の扱いは、親が亡くなった後の銀行口座手続きと合わせて確認してください。
停止後は元栓・ブレーカー・郵便物を確認する
使用停止日には、冷蔵庫を空にし、給湯器や家電の説明書に沿って処置してください。電気の使用停止後も、ブレーカーの操作が必要な場合があります。ブレーカー、ガスの元栓、水道の元栓は、事業者や設備業者の指示に従います。
郵便受けを定期的に確認する人を決め、契約終了が分かる画面や受付メールを保存してください。停止後も、最終請求書、返金通知、確認書が届くことがあります。
家族に残す記録の例:「水道:中止受付済み、予定日は__。最終請求は__が確認。次回清掃前に再開条件を確認する」。金額や支払責任が未確定なら、決まったものとして共有せず、そのまま未確認と書きます。
ここまでできたら:受付メール・終了確認・最終請求の確認先と期限を保存できた。継続する契約は新しい請求・支払方法を確認し、空き家の次の見回り担当も決めた。
最後に確認するチェックリスト
- 電気・ガス・水道の契約先を確認した
- お客さま番号と使用場所を控えた
- 家族が使い続けるか、空き家にするか決めた
- 片付け・引渡しに必要な期間を決めた
- 名義変更で未払い料金を引き継ぐか確認した
- 停止日と必要な立会いを予約した
- 最終料金の請求先と支払方法を変更した
- セット契約と割引への影響を確認した
- 給湯器、配管、ポンプ、防犯設備を確認した
- 管理会社や仲介会社へ連絡した
- 停止受付番号と最終請求書を保管した
- 空き家を定期確認する人を決めた
よくある質問
契約者が亡くなったら公共料金は自動で止まりますか
自動では止まりません。使い続けるなら名義・支払方法の変更を、不要なら使用停止を、各事業者へ申し込んでください。口座やカードから引き落とせなくなっても、契約が自動解約されるとは限りません。
空き家なら電気・ガス・水道を全部すぐ止めるべきですか
片付けや清掃、凍結防止、防犯設備のため、一部を残す場合があります。冷蔵庫の処分、給湯器の水抜き、漏水対策を確認し、不要になった設備から停止します。残す場合は見直し日を決めてください。
名義変更だけで未払い料金も引き継ぎますか
事業者や手続き方法によっては引き継ぎます。未払い料金などを引き継がない場合は、旧契約を終了し、新しい名義で契約を開始する方法を案内されることがあります。申し込み前に債権債務の扱いを確認してください。
既存説明の確認日:2026年8月29日。電気・ガス・水道の停止日、立会い、最終料金、名義変更、売電契約の扱いは、地域と契約事業者によって異なります。停止申込みの前に、検針票と請求・入金明細をそろえて各事業者へ確認してください。
確認した公式資料
確認日:2026年10月5日。帰省の日程や家族内の分担は、資料を踏まえた段取りの提案です。
手順・名義変更・使用停止の案内を2026年10月5日に再確認しました。東京電力・東京ガス・東京都水道局の説明は、その事業者の例です。設備の型番、各契約の条件、再開の日程や料金は利用する窓口へ確認してください。東京都水道局の一部FAQは今回取得できなかったため、その説明の確認日を一括更新していません。

